こんにちは、DTひらさんです。
バッファーサイズの値によってレイテンシーは大きく変わります。
バッファーサイズを初期の値のまま変えていない人もいるかと思います。
今回はそんなバッファーサイズによるレイテンシーの変化を見て、録音時の適切なバッファーサイズの決め方を紹介します。
バッファーサイズによるレイテンシーの変化
DTひらさんの環境におけるバッファーサイズとレイテンシーの値は、以下のようになりました。
左側のBufferSizeが設定したバッファーサイズの値になります。また、右側の入力と出力のレイテンシーの合計が、実際にモニターした時に感じる遅延時間になります。
バッファーサイズを最小値の32に設定した時、合計した往復のレイテンシーが約6ms(0.006秒)でした。さすがにこのレイテンシーは、レコーディングにおいて遅延と気づかないレベルの値です。
一方でバッファーサイズを最大値の2048にすると往復のレイテンシーが約100ms(0.1秒)でした。32の時のレイテンシーと比べてかなり大きくなりました。この遅延はさすがにモニターの音ズレが気になって録音もままならないでしょう。
また、バッファーサイズが256の時に約16ms、128の時に10msになりました。
バッファーサイズの最適な値とは?
基本的に往復のレイテンシーの値が約10~15msなら違和感なくレコーディングができるでしょう。
なぜなら普段から私たちは、多少遅れた音を気にせずに演奏しているからです。例えばライブハウスなどで5m離れたスピーカーから届く音は、約15msほど遅れています。
私の環境では、バッファーサイズ128~256で十分ということですね。
バッファーサイズを小さくするほど、レイテンシーも抑えられますが、PCにかかる負荷も大きくなってしまいます。PCのスペックによっては、音飛びやノイズが発生する場合もあり、そのような現象が起きない範囲で設定する必要があります。
そのためバッファーサイズは、それぞれの環境にあった設定値にしましょう。
また、レイテンシーを小さくする方法は、バッファーサイズの調整以外にもあります。
その他のレイテンシー対策方法や、バッファーサイズの詳しい説明は以下の記事にまとめました。DTMとレイテンシーは切っても切り離せない関係なので必見です!
【ぼくのバンド紹介】shabones(しゃぼんず)
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